今回は、トヨタの人気コンパクトカー「ヤリス」について、購入やレンタルする際にぜひ知っておきたいメリットとデメリットを3つずつご紹介します。
「燃費がいいって聞くけど、具体的にはどれくらい?」「狭いってウワサは本当?」などなど、実際に選ぶうえで気になるポイントを解説していきます。
メリット3つ
業界トップクラスを誇る燃費の良さ
ヤリスの最大の魅力といえる業界トップクラスを誇る燃費の良さです。最も燃費のいい前輪駆動モデルのハイブリッド車でなんとリッター36.0km、ガソリン車でもリッター21.6kmと高水準の燃費性能です。日産ノートやホンダフィットなどのライバル車と比較しても、ヤリスの燃費性能は群を抜いていることがわかります。
燃費性能にこだわりたい方にはもちろん、ガソリン代も安く済むので日々のランニングコストを抑えたい方にもぴったりの車です。また、燃費がいいということは税金が安くなったり給油の頻度が減ったりというメリットもあります。日常使いや通勤通学など幅広いシーンで活躍してくれますよ。
小回りが利くコンパクトなサイズ感
ヤリスは「軽く小さく扱いやすく」をコンセプトに、コンパクトカーで初めてTNGAプラットフォームが採用された車です。
徹底的に外観・内装ともに無駄をそぎ落としたデザイン、運転のしやすさ、操縦の安定性を追求したスタイリングがコンパクトなボディに現れています。最小回転半径も4.8mと他社のコンパクトカーと同じくらい小回りが効きます。住宅街の細い路地やショッピングモールの駐車場などでもスムーズな運転が可能です。
普段運転に慣れていない人でも安心して運転することができます。
購入しやすい手頃な価格設定
ヤリスはエントリーモデルが税込147万円で、比較的購入しやすい金額です。新車で150万円以内で購入できるのは、コンパクトカーでもヤリスくらいでしょう。他社の人気コンパクトカーと比較しても、ヤリスが約6から12万円ほど安く購入できます。
初めて車を購入する大学生や新社会人にはもちろん、二代目の車を迎えたいご家庭にも嬉しいですよね。業界トップクラスの低燃費と合わせて、車にあまりお金をかけたくない方にはヤリスはぴったりの車だと言えるでしょう。
デメリット3つ
車内が非常に狭い
ここまでトヨタヤリスの長所を挙げてきましたが、同時にいくつかの欠点も存在しています。一つ目の短所は車内が非常に狭いということです。もちろんコンパクトカーなので車内の広さを売りにしている車ではありませんが、他社のコンパクトカーと比較すると少し窮屈感が否めません。
というのも、ヤリスは凝縮された引き締まったボディを追求しているためです。ルーフが低く設計されており、車内の圧迫感につながっています。その分アクティブでスポーティなデザインを売りにしています。
運転席からの眺めは悪くないものの、フロントガラスが近く圧迫感がある印象です。後席も正直広いとは言えないでしょう。大人5人乗りの車ではありますが、男性5人が乗り込むとかなり窮屈に感じるかもしれません。
そのため、小さなお子様をチャイルドシートに乗せて座らせたり、多くの荷物を積み込んだりするのにはあまりおすすめできません。通勤通学のみに限定すれば使い勝手も良いかもしれませんが、日常使いでも少々不便さを感じる狭さかもしれませんね。
エントリーモデル(1.0リットル)は少々力不足
2つ目の短所はエントリーモデルの1.0リットルモデルは少々力不足だという点です。
ヤリスのエントリーモデルは150万円以下の価格で購入することができますが、排気量は1.0リットルです。排気量が小さい分、当然加速時や上り坂での発進時は力不足が否めません。
特に高速道路ではアクセルを踏んでもなかなか加速しないので、合流時は少し苦しいかもしれません。平坦な道を走るだけなら問題ないかもしれませんが、勾配の大きい坂道やショッピングモールの立体駐車場など、普段使いでも力不足を感じる場面は少なくないようです。
排気量が1.5リットルある1つ上のグレードとの価格差は78000円とそこまで大きくないので、迷っている場合は1.5リットルのグレードを選んだ方が良いでしょう。
車両重量が非常に軽く、悪路での安定性に欠ける
3つ目の短所は車両重量が非常に軽く、悪路での走行には安定性が欠けるという点です。ヤリスの車両重量はグレードにより差はありますが940から1090kgです。これは他社の人気コンパクトカーと比較しても軽いと言えるでしょう。
もちろん車両重量の軽さは軽快な走りや燃費の良さにもつながっているので一概に悪いとは言い切れませんが、悪路走行の面で見るとマイナスです。特に雪道を運転する場合には車体の軽さは走行の不安定さにつながります。
積雪の多い地域にお住まいの方やウィンタースポーツによく出かける人は値段は少しかかりますが4輪駆動モデルの購入を検討することをおすすめします。ガソリン車でもハイブリッド車どちらにも4輪駆動モデルの展開があるので、予算や好みに合わせて選択できるのをありがたいですね。
まとめ
トヨタ・ヤリスのメリット3つとデメリット3つをまとめると、以下のようになります。
- メリット
- 業界トップクラスを誇る燃費の良さ
- 小回りが利くコンパクトなサイズ感
- 購入しやすい手頃な価格設定
- デメリット
- 車内が非常に狭い
- エントリーモデル(1.0リットル)は少々力不足
- 車両重量が非常に軽く、悪路での安定性に欠ける
燃費や取り回しのしやすさ、価格のリーズナブルさなど、ヤリスならではの魅力は多い一方で、車内スペースやパワー面、そして雪道などの悪路では軽量ボディゆえの不安定さも。
ご自身のライフスタイルや走行シーンを踏まえながら、メリット・デメリット両方をしっかり考慮してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。この記事が、みなさんの車選びに少しでもお役立ちできれば幸いです。ぜひ検討の参考にしてくださいね。