新型プリウスグレード比較!Z vs G 徹底比較

新型プリウスが登場してから早くも1年半。2024年11月の月間販売ランキングでもなんと3位と、まだまだ勢いが衰えない大人気車種です。そんなプリウスの「Zグレード」と「Gグレード」について、それぞれの装備や乗り味の違いをまとめてみました。両グレードの主な違いをざっくり比較した情報を融合させてご紹介します。これからプリウスの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。


新型プリウスの基本ラインナップ

プリウスのハイブリッド車は上から順に

  1. Z
  2. G
  3. X

という3グレード構成になっています。(ここではKINTOモデルは省きます)今回の記事では、その中でも人気の高い「Zグレード」と「Gグレード」の違いを深掘りしていきます。

外観(エクステリア)の違い

まず見た目の部分ですが、ZとGでいくつか差があります。

  • ホイールアーチやピラー部分の仕上げ
    Zは光沢のあるピアノブラック、Gは樹脂そのもののブラックとなっています。近づいて見比べると意外と差があり、Zのほうが高級感を演出している印象です。
  • フロントロアグリルやリアロアグリルの加飾
    こちらもZのみ艶ありブラックが標準。Gは落ち着いたブラックなので、好みによっては十分アリかもしれません。
  • パノラマルーフの選択可否
    Zグレードのみメーカーオプションで選択可能。外観のアクセントになり、さらに車内が明るくなる一方、真夏は暑さがダイレクトに伝わってくるという声も。ただ「見た目がカッコいいから大満足!」というオーナーも多いです。
  • LEDアクセサリーランプ(フォグランプ的な位置の光るパーツ)
    Zは標準装備ですが、Gには設定がありません。夜間の視認性アップはもちろん、ちょっとしたドレスアップ効果も期待できます。
  • パワーバックドア
    Zのみ標準装備。重たいバックドアを自動開閉できるのは地味に便利で、特に荷物が多いときやお子さんを抱えているときに重宝します。予約ロック機能もあるため、ボタンを押したらそのまま離れてOKなのは快適です。
  • ボディカラーの選択肢
    ZはGに加えてダークブルーやエモーショナルレッドなどが選べ、内装も合わせてコーディネートできる楽しさがあります。

内装(インテリア)の違い

次は車内での装備差です。毎日乗るうえで快適性に影響するポイントが多いので要チェック。

  • シート素材・シートヒーター/ベンチレーション
    Gは上級ファブリック、Zは合成皮革が標準となり、Zには夏場に背中を涼しくしてくれるシートベンチレーションも付いてきます。猛暑が続くときにこの差は大きく、まさに「オアシス」的存在です。
  • 運転席パワーシート & メモリー機能
    Zだけが電動8Way、さらにメモリー機能付き。家族やパートナーと乗り替える場合、ワンタッチで好みのシート位置に戻せるのは便利。オートスライドアウェイ機能(エンジンを切るとシートが後退し、乗り降りしやすくなる)もZのみです。
  • ステアリングヒーター
    寒い地域や冬場にありがたさを実感。Zのみ標準装備で、Gにはオプション設定もありません。
  • 12.3インチのディスプレイオーディオ
    Zの大きなナビ画面は視認性が高く、パノラミックビューモニター(Z標準、Gはオプション)と相まって駐車時などの安心感につながります。Gは8インチが標準なので、この差は見た目以上に大きいです。
  • デジタルインナーミラー
    Zならメーカーオプションで選べますが、Gには設定なし。プリウスは後方視界が若干狭いこともあり、デジタルインナーミラーの恩恵は大きいと感じるオーナーが多いです。
    さらに、アドバンスドパーク(自動駐車)用のセンサーが増えることで、狭い場所での駐車やすり抜け時のアシストが手厚くなるという声も。
  • その他細かな装備差
    UV/IRカットガラスの採用範囲やナノイーX搭載の有無など、快適性を底上げしてくれる要素もZのほうが手厚いのが特徴です。

走行・安全性能の違い

  • パノラミックビューモニター
    Zは標準、Gはメーカーオプション。車を真上から透かして見たような映像やシースルービュー、床下透過表示など、まさに“見えないところが見える”機能です。
  • トヨタチームメイト アドバンスドパーク
    Zは標準装備で、Gには設定なし。スイッチ1つで駐車操作を支援してくれる自動駐車機能だけでなく、周囲をしっかり監視してくれる追加ソナーも頼もしいポイント。特に駐車が苦手な方や、障害物が多い場所での取り回しに役立ちます。
  • 緊急時操舵支援・ITS Connect
    歩行者や車両との衝突リスクがある際、システムが弱いブレーキとステアリング操作を補助する「緊急時操舵支援」はZのみ。さらにITS Connectという先進通信システムもZのメーカーオプション。安全性能や運転支援の充実ぶりはZに軍配が上がります。

価格差とリセールバリュー

メーカー希望小売価格では、2WD同士で比較するとGが約320万円、Zが370万円と約50万円の差があります。
しかし、中古車相場を見るとZとGの下取り価格にも40~50万円ほどの開きがあり、リセール面ではZのほうがその分プラス査定になりやすい傾向があります。結果的に「長く乗ったあとでも、Zなら装備の充実度含めてメリットを享受しやすい」という声も。リースやサブスクプランでも月額差はそこまで大きくなく、とにかく装備をフル活用したい方にZは人気です。


Zに乗って感じたおすすめポイント

  1. 大画面12.3インチのナビ&パノラマビュー
    駐車のときに画面が大きいほど安心感があり、車幅感覚もつかみやすい。
  2. パノラマルーフの見た目が最高
    夏の暑さ対策は必要ですが、“黒い屋根”とのコントラストで外観がスタイリッシュ。
  3. デジタルインナーミラーの後方視界
    プリウス特有のリアウインドウの見づらさをカバー。狭い駐車場や高速などで重宝する。
  4. シートベンチレーションの涼しさ
    夏場の快適度が格段にアップ。汗ばむ季節でも背中がムレにくい。
  5. メモリー機能付きパワーシート
    家族で乗り替える際、シート調整がワンタッチ。日々のストレスが減る。
  6. パワーバックドア
    トランクを開けたり閉めたりする頻度が多い人にとっては神装備。子育て世帯にも好評。

こうした装備はZにしか付けられない(あるいはZだけが標準・オプション設定できる)ものが多く、「この装備、あとから付けたくても無理!」というケースがほとんどです。


まとめ:ZかGか、どちらがオススメ?

  • 装備重視・高いリセールバリューを期待する・パノラマルーフや大画面ナビ、シートベンチレーションなど快適機能をフルに楽しみたい
    → 迷わずZを選ぶのが満足度高め。
  • 初期費用を抑えたい・装備は必要最低限でOK
    → 価格面でメリットのあるGもアリ。

とはいえ、新型プリウス自体の完成度はどのグレードでも十分に高く、ハイブリッド性能や走りの質感はしっかりしています。ご自身が「どんな機能に価値を感じるか」「長く乗るかどうか」で優先度は変わってくると思います。

個人的には、装備が充実していて毎日の運転がストレスフリーになるZグレードを強くおすすめします。実際に1年半ほどZに乗ってみて、やはり「当時はちょっと高いかな」と思った機能も今では手放せないくらい重宝しているからです。

最後に、この新型プリウスを生み出してくれたトヨタ自動車とサプライヤーの皆さん、そして販売店の皆さんに感謝をしつつ、この記事が皆さんのグレード選びの参考になれば幸いです。素晴らしい愛車との出会いがありますように。