新世代のハイブリッドカーとして大きな注目を集める5代目「プリウス」。そのスタイリッシュなデザインをさらに大胆に進化させた「プリウス・クーペ」のイメージレンダリングが、海外のアーティスト・zephyr_designzによって公開されました。
クーペ化で強調されるスポーティなフォルム
今回公開されたレンダリングは、本来5ドアセダンとして設計された新型プリウスをあえて2ドアのクーペスタイルへと変更したものです。現行モデルの特徴的なコの字型ヘッドライトはそのままに、フロントグリルを拡大し、エッジの効いたボンネット通気口や低めの車高、大径ブラックホイールなど、スポーティな要素が随所に盛り込まれています。リアには4本出しマフラーを配し、ボディ全体は丸みを抑えたシャープなラインでまとめられ、従来の「エコカー」という印象を一新するような躍動感を演出しています。
ガラスルーフが醸す洗練された印象
ボディカラーには鮮やかなイエローが採用され、光を受けて映える鮮烈な存在感を発揮。さらに、ルーフにはガラスルーフらしきパーツが確認でき、クローズドなクーペスタイルながら、開放感や洗練された印象を同時に実現。エクステリア全体の調和をとりながら、未来的な雰囲気を際立たせています。
“プリウス”のイメージを刷新するアプローチ
注目すべきは、ヘッドライト以外の多くの要素が大胆に再解釈されている点です。ドアを2枚に減らすだけでなく、ボディフォルムや開口部のデザイン、足元やリアビューまで、随所で「クーペ」としての方向性が追求されています。このことは、現行プリウスを所有している人や、これから新型プリウスの購入を検討している読者にとって、「プリウス」ブランドが持つデザイン的可能性を再認識するきっかけにもなり得るでしょう。
もちろんこの「プリウス・クーペ」はあくまで架空のCGレンダリングであり、市販計画があるわけではありません。しかし、こうしたクリエイティブなアプローチは、今後のプリウスをはじめとしたハイブリッドモデルに対する期待や妄想を掻き立てるもの。エコカーの先に広がる、新たなスタイルや価値観を感じることができる興味深い作品といえるでしょう。